怖くて、目を瞑った瞬間、誰かの声が聞こえた。


「楓!!」


ゆっくり目を開けると、そこには”彼”の姿が目に入った。




なんで・・・翔がここに?


翔はゆっくりとこっちに近づいてくる・・・


だめ!!来ちゃだめ!!!



心の声も届かないで、さっきよりも近づく彼がこんなにも愛おしくて、大好きってわかった・・・でも今きてしまったら、完全にあぶない!!

「来ないで!!」

周りの目が痛い、男達もびっくりしてる。


「危ない!!来ないで!!」

あたしが言った言葉も無駄で、彼はそのまま歩みを進める。


あたしの目の前に来る寸前、男共が声を張り上げた。



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