「あ、そろそろチャイム鳴るよ」
そう言ったと同時に、チャイムが鳴った。

「戻ろうか」

優しく笑った彼に、あたしは少しずつ、少しずつだけど・・・引かれていった。



あたしの中に・・・わがままが生まれたのは、ちょうどこの時だった。


彼の手を取って『もう少し』




こんなことを・・・言ってしまった。





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