重い決心

         ~翔~



今頃、先生はみんなに言ってるんだろうな・・・楓はどんな表情で聞いてるんだろう?
そんなことばっかり考えていたら、母さんが部屋に入ってきた。

コンコン―――静かな部屋に響いた音に俺は静かに返事をした

「翔?あと1時間くらいしたら、病院にいくから、ちゃんと用意しててね」
「ん?わかった」

あと1時間したら、この部屋にも・・・とうぶん帰ってこれないんだな。
毎日なにげなく過ごしていたから、よくわかんなかったけど、こういう時になんか寂しくなるんだよね・・・

「じゃあ、早く用意してね」

そういって俺の部屋から出て行った。

よし!用意しよう、そして・・・早くまた・・・楓に会いたい。
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