涙
予想以上に、楓の手は冷たかった。
「ねぇ?なんで公園?」
そんな事きいてくるんだ~・・・なんか・・・かわいいな・・・
「家には親がいるから」
あ、公園が見えてきた。楓は・・・まだ気づかないか・・・
少しして公園に着いた俺達、そこには子供のすがたがあった。
「着いたね」
「うん・・・で?なんで学校さぼってんの?」
俺は少し微笑んで聞いてみた。楓は少し顔を赤くして下を向いた。
「うん・・・それよりさ、なんで学校辞めたの・・・」
彼女はそのまま顔をあげないで聞いてきた。
俺はなんていったらいいんだろう・・・病院に入院するからっとかいないし・・・
「それはッ・・・いえない・・・」
俺はとてつもなく切なくいってしまった・・・なんか・・・照れるな・・・
彼女の言葉を待ってると、彼女もとても切なく聞いてきて・・・そして・・・いってきた。
「なんで、言ってくれないの?あたしね・・・翔がいなくなったらどうしていいか・・・わかんない。翔がいたからこそ、あたしは楽しく学校にこれた」
彼女の本音のように聞こえた・・・俺は・・・楓になにかしてあげられたんだ・・・後は、楓が自分で歩くだけ。
好きだ・・・すきだからこそ・・・触れたい、だけど・・・触れてはいけないんだよ・・・切ない感情に押し殺されそうになった。