「知らない!あたしは翔が好きなだけ!」

強く言い張る杏に俺は希望が持てた気がした。

「楓・・・」

俺は我慢できなくなって、ゆっくりと顔を近づけた。

それが終わったあとに我に返ったおれは、なにをしてたんだ?って感じだった・・・情けない・・・


「ごめん・・・つい・・・俺さ・・・守ってあげられないかもよ?」


「いや、こっちこそ・・・うん、いい!今度はあたしが翔を守ってあげる」  

そういってニコッとと笑った杏に、俺は顔を赤く染め、小さい声で”それ・・・反則”って言ってやった。


俺達はもう一度、唇を重ね合わせ相手の体温を感じた。



























< 48 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop