・・・なんだよ?俺が待っとくの?まぁ、いいけど・・・
――5分後

ガラッと部屋の扉が開いた。そこには母さん、父さん、それから先生と看護師の人が立っていた。

「やぁ、ごめんね?さっきまではこっちに来てもらう予定だったんだ」
「別に・・・気にしてませんから」
ぶっきらぼうに、言い捨てた。

「どうぞ、お座りください」
丁寧に言う先生に母さんと父さんは、そこにあった椅子に座った。

「では・・・単刀直入に・・・」

そう言い出した先生の表情は真剣だった。母さんの表情は硬かった。

「この前調べた・・・彼の容体より、かなりと言って進んでいます」

そうか・・・まだまだ、この病気は進んでいくのか・・・

「それで、今日調べた情報では、脳の機能が低下していたようで・・・」
「そう・・・ですか」
「はい、なので・・・彼と一緒にいる時間を大切にしてあげてください」

そういった先生は下を向く。
母さんと父さんは目じりにいっぱいの、涙をためていた。

「先生!・・・あの、俺はじゃあ・・・もうすぐ死ぬのか・・・」
「・・・それは・・・」
「先生!言ってくれ!言ってもらったほうが楽だし、時間をきにして生きれる!」
「余命は・・・前より短くなって・・・1年だ」

これを聞いた親は泣き崩れ、俺は目じりにいっぱいの涙をためた。

「ありがと・・・いってくれて」
一応、お礼はいった。


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