今日は先生が、時間をつくってくれて1週間だけ家に帰ってってことになった。
でも、なにか症状がでたらすぐに、病院に戻らなくてはならない。

それだけは・・・勘弁してくれ!!



あ、そでれ・・・今日から4日間は親と過ごして、残りの3日間は楓と過ごす事になっている。
本当はずっと楓と一緒にすごしたいけど・・・俺はいつ行ってしまうかわからないから・・・それに、親とも一緒に過ごしたい。

俺には時間がないんだ・・・。



ガラ――





音がしたほうを振り向くと、母さんと父さん、それに久しぶりにあったんじゃないか・・・兄貴もいた。

「よ!弟~なーんだ♪元気そうじゃん」

ドカッとベットに座ってきた。久しぶりのあいさつがこれか・・・

「こら!ごめんなさいね~翔」
「じゃあ、行くか」

え?どこに・・・?

「父さん、行くってどこに?」
「あぁ、言ってなかったっけ?ドライブに行くんだよ」
ドライブ・・・行くんだ・・・

「あ、あぁ・・・ドライブね・・・」
「あら?どうしたの?いきたくないの?」
「ほーら!だから言ったしょ?俺の言う通りじゃん」

そういって、兄貴・・・蓮はなにげに自慢していた。

「いや、いくよ」
「ほーらね♪母さんが当たったじゃん」

これは・・・競馬か?

「くそっ!お前は行きたいのよ~」

行きたくないっていったら嘘になる・・・でも、どっちでもないな・・・。
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