「翔~行くぞー・・・はは~ん・・・わかったぞ!!」
「何がだよ!」
「翔は、重たいから行きたくないっとか・・・言うんだろ?」

ず・・・図星だぁぁぁ!!こいつ・・・鋭いな・・・

「なにいっちゃってるんだよ!!それはお前じゃないのか?」
「ちげーよ!じゃあ、行ってくる」
「いってきまーす!」

ちょっと・・・強がってみた・・・でも重いんだろうな・・・疲れるだろうな・・・

「ここで水を汲むのか?ずいぶん遠いな」
「ここからまた歩くのかよ!勘弁してくれよ!」

情けないけど・・・本当に勘弁してくれ!!

「重っ!無理無理!!重いって!!」
「しょうがないだろ?お前もちゃんと持てよ!」

言い争いながら、やっとの思いで母さんのところまで運んでいった。

「あら!早かったわね~ありがとう」
「いや・・・いいよ・・・別に」
「あら、そう?じゃあ、次は――」
「はッ!次?」
俺は即座に答えた。
「そうよ?今度はねー、お墓の掃除なの!そこのたわしを持って、お墓を掃除してちょうだい」

・・・もう・・・無理っす・・・母さん・・・
「―――無理!!」
「だめよ!ほら!!連も」
「俺も!!?」
「当たり前でしょ?」

母さんは人使いが荒いよ!休憩したいのに・・・




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