「しょーこっちこっち~」

ひらひらと母さんが手を振って俺を呼ぶ声が聞こえた。
「あ、ごめん!おそくなった」
「いいのよ!じゃあ、次いきましょうか」

歩みを進めて俺達は、ゲームセンターに入った。
なぜか俺達の家族は、こうやってデパートなどに来たら、ゲームで勝負をするのが日課になっている。

「翔!これしよーぜ!」
そういって蓮が指差す場所は・・・もぐらたたきだった。

「これか・・・?まぁーいいけど」

―5分後・・・

「どうだ?参ったか!」
「強すぎる・・・」

勝負は俺の勝ち!!!いつもの事だけど(笑)

「じゃあ、次は――『きゃぁぁぁ』」

蓮が言おうとした時、奥から悲鳴が聞こえた。
「なんだ?!!」
俺と蓮は悲鳴が聞こえたほうを振り返った。

「ッ!!」
そこには、今のこの場所じゃ考えられない”もの”を持った男2人組みが、女の人にそれを向けていた。



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