私とケン
メグとは大学1年の時知り合った。
大学生活で間違いなく一番仲がいい友人である。

私が院生になったのに対し、メグは今現在はフリーターをしているようだ。

メグの言う「ヤマト君」という人物は
私が大学生の頃、サークルで知り合った男性。
私のどこがいいのかは、私自身わからないが
何故か私に好意を抱いてくれていたようで、
とにかくアプローチが凄かった。

院生になってからは、サークルもないし会う事も無くなったので
存在すら忘れていた。

・・・のに!

なんで今更そんな人の名前を出すかなぁ。

メグは続ける。

「ヤマト君に会ってあげなよ」

メグとヤマト(もう君付けすらダルい)は未だに連絡を
とりあってるらしく、
ちょいちょいヤマトが、私の事に関してメグに
話すらしいのだ。

はぁ。しょうがない。ここはもうキッパリ言おう。

「あのねぇ、メグ。ヤマト君の事は私も"人としては"好きよ。
悪い人では無いのはわかってる。でもね私には・・・
私には好きな人がいるからムリ。
これは以前ヤマト君本人にも言ったんだけどな」



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