二度目の別れ
バレンタイン当日…。一応敬太に渡そうと思ってチョコレートケーキを焼いてみた。まあ会う約束もしてないから…意味ないなぁって思いながら。
ちょうどケーキが焼き上がったぐらいに、電話がなった。着信…敬太。
「もしもし、三奈さん昨日はごめん。前の日友達と徹夜で麻雀してて、昨日仕事終わって爆睡してた。」
私は気にしないように、「そうなんだ。いいよいいよ。」
「で?三奈さんから電話なんて何かあった?」
私はドキドキしながら
「いや、今日バレンタインだし、もし 良かったらチョコレートケーキ焼いたから食べるかなって思って。」
敬太は驚いた声で
「おっ俺に?…マジでくれるの?」「うん。だから今日でも会えるかなって思って…電話したんだけど」
「そっか。今日今から…そっち向いて行くよ。」
「大丈夫?何か約束とかないの?」
「ある訳ないじゃん。準備して急いで行くから…1時間待ってて。」そういって電話は切れた。
< 12 / 18 >

この作品をシェア

pagetop