二度目の別れ
敬太は…びっくりしたような顔をしてた。
「えっ?そうなんだ。会社の人とかに義理チョコとかもあげてないの?」
正直自分でもよくわからなかったが…今年は敬太の事思ってチョコレートケーキを焼いた。義理チョコとか頭になかった。毎年会社の人には義理チョコあげてたのに。
「うん。何か義理チョコとか面倒でしょ?」って意味のわからない答えを敬太に返した。敬太は…ちょっと困ったような顔してた。すかさず「あっ敬太には…色々お世話になってるし…この間食事ご馳走になったからお礼も兼ねてだから…気にしなくていいよ。」本命ってバレるのがこわくてごまかした。敬太もわかったのか「そっかあ。でも俺にだけっていうのは…嬉しいね。」敬太に喜んでもらえたのは嬉しかった。
< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop