Quiet Christmas.
どっかにそんな人がいる気も…するし、しない気もする。
「ええ、まぁ。」
言葉を濁らせて、その場を立ち去ろうとする亜利哀。
二度目以降、亜利哀に話しかけてくる男は、ナルシストか金目当て。
鼻で笑いたくなるのをこらえた。
「お正月に、うちの別荘の方でパーティーがあるんです。良かったら、紹介を…。」
「結構です。」
これだから、ナルシストは。
どっかの坊ちゃまと別荘やらどこかに行くくらいなら、茨等と夜に馬鹿みたいに五月蝿いクラブに行ってた方がマシ。