猫の世話は大変です。
2樹理は勇にゾッコン。
彼女はいわゆる“ツンデレ”だと思う。(俺限定で)
「だーかーらー!」
「はいはい」
「デートするひまがあるなら、帰りパフェ付き合え」
勇が後ろで千暁とゲームで盛り上がってるからって、堂々と脅しですか!
しかも横暴すぎる!
「パフェとかは千暁のほうが専門じゃん~」
「だって、千暁食べる量ハンパないし。見てるだけでお腹いっぱいになる」
異論はないけども!
俺にだってプライベートな時間が欲しいよ!
女の子とのデートは俺の唯一の心のオアシスなんだから。
「今日はあの優香ちゃんとなんだって!お願い!」
…何を僕はこの子に頼んでいるんだろうか。
「…そんなの知らない!」
フンッと樹理は早足で先へ行ってしまった。
一体何をそこまで怒る必要があるんだろ。パフェなんて今日じゃなかったら、いつでも付き合うのに。
一人首を傾げていると、後ろからやってきた二人に両側挟まれた。
しかも、顔近いいぃいぃぃ。
「なな、な、何か?」
「今してた話ってパフェだろ?」
ちょっ!お兄さん!
耳元で喋らないで!天然め!
「そう、だけど…」
「樹理の言い方もあれだと思いましたけど、仕方ないですよ。涼兄相手だとツンデレだから」
あ、やっぱり?
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