不良達の姫様。・.*
クリスタルの様に、輝く白の携帯。
シンプルで、輝いてる。
一瞬で、気に入った。
機能も便利みたいだし♪
気分高揚中のあたしは、勇気のお家にお邪魔する事にした。
フワっと舞い、再び戻って行く、カーテン。
オレンジ色に染まる、シンプルな部屋。
勇樹らしい部屋だ。
ご近所だし、よく来るから、この光景を見るのも、慣れてる。
1人暮らしをしてる勇気の部屋は、殺風景だ。
お父さんは、仕事でホテルに住み、お母さんは、物心つく前に病死したそうだ。
ヒロ兄は連絡取れなくなり、生きてるかさえも知らないらしい。
「よし。これでオーケー!」
「ありがと〜」
勇樹に、携帯の設定をして貰ったあたしは、携帯をポケットに終う。
「俺の連絡先、登録しといたから」
そう立ちあがった勇気。