不良達の姫様。・.*
いたっ!!!!!
「待っとけ!!!」
―――ズザっ!!!!
滑り下り、莢の傍に向かった。
「おいっ!
莢っ! 返事しろっ」
頭を抱えると、ヌルっとした触感がした。
―――まさか!
恐る恐る自分の手を見ると
「…血…」
地面をみると、結構な血が流れてた。
ケンカして見慣れてるはずなのに…怖かった。
「…い…おいっ! 莢っ! 返事しろっ」
莢が少しだけ目を開けた。
「…ひ…なた…?」
「待ってろ! 助けてやるから!!」
莢を抱えると崖を駆け上った。
そして、入口まで走った。
入口に行くと先生達が、とても吃驚した顔をして俺と莢を見た。