不良達の姫様。・.*
奏はあたしの考えたことが分かったらしく、
「大丈夫。莢が考えてる事とは違うから」
耳元で囁いてくれた。
その言葉を聞いたら少しホっとした。
なんでか分からないけど。
え?奏ってもしかして…エスパー?
あたしの考えてる事が分かるの??
って、そんな事考えるなぁ――――!!!!!
さっきから、女の子達に睨まれてるんだよ?
みんなが、カッコよすぎるからなんだよ?
あたしが、日向の手をぎゅっと握ると、
日向はそれに気づいたのか、
「莢? 大丈夫か?」
あたしと目線を合わしてくれた。
すると女の子たちの黄色い歓声が。
悠も、あたしに近づいてきて、
「まだ、頭痛い?」