不良達の姫様。・.*
あたしの頭に優しく手を置いてくれた。
すると…また女の子たちの声が。
…うっうるさい……。
何も答えないあたしを悠が呆れた顔をして、
「全っく…」
そしてあたしをフワッと抱きあげた。
そしたら女の子がまたもや黄色い歓声を。
「っ! えっ??
悠! 大丈夫だよ! おろしてっ!!
重いでしょっ?!!」
「莢なんか、子どもと体重変わんないじゃん?」
そして、歩きだした。
って、このセリフ前にも!
もう、さっきからジロジロみられてる。
こんな空気…気まずい。
「あたしが恥ずかしいのっ!」
悠はあたしを見て意地悪に笑い、
「じゃあ、俺にキスしてよ?」
ツカツカと歩き出した。
後ろの5人もついてくる。