不良達の姫様。・.*





やっとの思いで、おろしてもらった。

「ねぇ見て!! 莢っ!
魚が寝てるっ!! 可愛い~」

「うわっ! 本当だぁ~!!!」

「莢に似てるな!!」

はあ?
それ、どーいう事?!!

あたしのどこにウロコがるっつーんだよ!

「ちょっと! それどういうこと?!」

「そういうこと」


意地悪に笑って、

「行きましょう。お嬢さんっ?」

「あたしをからかうなっ!!!」

日向を睨むと、日向は顔を赤くした。

「誘ってんの?」

「はっ? 何に?」

「なわけないか…」


小さく吐きツカツカ歩いて行った。





< 134 / 239 >

この作品をシェア

pagetop