不良達の姫様。・.*
「え…?」
悠は、悲しい目でフッと笑った。
―――そして、
「いずれかわかるよ」
悠。そんな目しないで。
いつもの明るい悠はどこ?
ねぇ、悠。
「莢、拒絶し―――『もういい! そんな目しないで! 拒絶なんてするわけないじゃんっ!! もしっ! ここに、その女がいたら殴ってやる!! 悠は、あたしにとって、大切な仲間なんだから!!! …とても傷ついたよね? 泣いていいよ? あたしは、逃げたりしない。悠を絶対に裏切ったりしない! だから…大丈夫だよ」
頬に、悲しみの涙がこぼれた。
悠が言い終わる前に悠を抱きしめた。
抱きしめたといってもあたしの手では、悠の全部を包めないけど。
それを見て一瞬吃驚したけど、微笑んだ。
悠は抱き返してあたしの肩で静かに泣いた。
皆、あたしの肩で泣いてる悠をみて吃驚してたけど、悠に近寄ってきて泣いてる悠の頭を、静かに撫でた。