不良達の姫様。・.*
「…どうして?」
「顔を見ればわかる…」
「…うん。ちょっとね。」
「……今の莢は違ぇよ。明るくてキラキラ輝いてる海」
こんな人が今までいなかった。
ちゃんと見てくれて、そして、異変に気づいてくれる人。
――――今まで、いなかった。
ただ。
ただ、単純に嬉しかった。
その時、頬を温かい何かが伝わった。
日向は、親指で涙を拭った。
そして、あたし達は、みんなでご飯を食べて、花火をして、ワイワイさわいだ。
そして、8時半になった頃、
「よし! 帰るか」
「そうだねっ!!」
みんなで、片づけをして日向が呼びだしたバスに乗った。