不良達の姫様。・.*



「はぁー…。
良かったぁー。
 
ヒロ兄が、ライバルだったらマジ落ち込んでたわー」


……?

ライバル…?



「弘樹さんは、俺らの憧れなんだ」


え?
ヒロ兄が?

「顔もカッケぇし、俺らの事を分かってくれるて。

ケンカだって強ぇし、優しいし、心広ぇし。
もう、完璧すぎて憧れるよ。
 

兄弟がいるなら、会ってみてぇよな」


え?
今、会ってみたいっていった?

「……弟…いるよ?
会ってみたい?」


勇樹、
元気かな…?


みんなは、目を輝かせた。
そして思いっきり頭を縦に振った。

「分かった!!
あたしも、久しぶりに会いたいし!!

じゃあ、ちょっと待ってて!!!」


携帯を取り出し、勇樹に電話した。

久しぶりに電話するな。


元気にやってるかな?
はやく声聞きたいな。





『もしっ!!!莢っ?元気っ?』

すぐに、懐かしい声が聞こえた・・・
いつもの勇樹だ・・・・

「・・・・。
 勇樹・・・
 久しぶり!!!
 元気あるねっ!!!」

勇樹の声が聞けて、元気が出てきた・・・

『・・・・。
 莢の声…
 懐かしい・・・
 とっても会いたいよ・・・
 今すぐ、抱きしめてやりたいのに・・・』

勇樹・・・・
泣きそうな声をする勇樹・・・

あたしだってそうだよ・・・
勇樹の顔を見たい・・・
勇樹のぬくもりを感じたい・・・

「勇樹・・・あのね!!!!
 明日、あたしのお家でお泊まり会するんだけど、勇樹来れる?
 みんなが、勇樹に会いたいって言ってるんだ!!!」

『マジ?
 莢に会える?!!
 超嬉しいっ!!!
 自家用ヘリ飛ばしてくっから、場所メールで送って!!!』

ヤッタ~っ!!!
勇樹に会えるんだ!!
とっても、楽しみだなぁ~!!!

「分かったっ!!!!
 メールするっ!!勇樹っ!!!
 楽しみに待っているねっ!!
 じゃあ。バイバイっ!!!!」

『うんっ・・・!!
 莢。愛してる・・・。
 おやすみ...。」

「あたしも...
 おやすみ…勇樹・・・・」

あたし達は電話を切った・・・



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