不良達の姫様。・.*


「莢っ!!」

「勇樹っ!!」

あたしは、駆け出し勇樹に抱きついた。
勇気も力強く抱きしめてくれた―――

「会いたかった…」

「あたしも…。
勇樹がいなくて寂しかったんだからね!」

あたし達は、お互いを感じるように強く強く抱きしめあった。

「莢、久しぶり」

「勇気も久しぶりじゃん」

そう言って笑い合った―――――

「そういえば莢っ!
ママさんから聞いたけど…。

元男子校に行ってて、女子莢だけだって?
大丈夫? 何もされてないか?」

勇樹。
お母さんから聞いたんだ。

懐かしい。

このセリフ何回言われたっけ?

「大丈夫だよ。
日向達が守ってくれてるから…」

あたしは、みんなに手招きした

「この人たちが・・・」

勇樹は日向達に微笑んだ―――
ん?気のせい?
今。みんなの顔が赤くなったような・・・

気のせいだよねっ!!
あたしはみんなの紹介をした・・・
「この人は勇樹。
 あたしの1番目の大切な人・・・。
 そして、ヒロ兄の弟さんっ
 とっても心優しいけど、大の女嫌い
 でも。
 怒るとハンパないから、気をつけて!!」

あたしが勇樹の紹介を終えると
「みなさん。
 莢を守ってくれて、ありがとうございます」

勇樹はそう言って頭を下げた・・・ 
みんなも、頭を下げた・・・

あたしは、みんなの紹介もした・・・
勇樹と日向達は、すぐに仲良くなった・・・


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