不良達の姫様。・.*


良かった・・・

そう思ってると悠がやってきてあたしの耳元で囁いた

「とってもイケメンじゃんっ!!
 スタイルもいいし、優しいし、礼儀正しいし、笑った笑顔なんて余計にカッコいいし、 ケンカも強いんだろ?」

「うん。
 あたしを守るために、頑張ったんだって・・・」

あたし・・・
勇樹に何もしてない・・・
いつも…助けられてばっかだったから・・・・

「何か、やってあげたいな・・・」

「え?何を?」

「あ。
 ううん。何でもない」


悠はそっかと言って、勇樹のもとに駆けて行った・・・
勇樹は、みんなと話して楽しそう・・・

「…勇樹は何して欲しいんだろ・・・」

あたしが呟くと、勇樹がこっちに向かって歩いてきた

「莢?
 どうしたの?
 何かを思いつめてる様な顔して・・・?」

「へ?
 あ、ああ。なんでもないよ」

あたしが無理に笑うと勇樹がムッとした顔をしてあたしをヒョイっと抱きあげた

「わっ?
 何?降ろしてっ!!!」

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