不良達の姫様。・.*
「ダ~メっ!!」
悠は「うえ~ん」とウソ泣きをしてきた。
「悠?
連れて行ってあげないよ?」
あたしが言うと、スグに黙ってくれた。
素直すぎっ!!
もぅ、可愛いっ!!!
あたしはケータイをとって電話をかけた。
「よろしくね」
あたしはそれだけ言って、電話を切った。
気づいたらみんなは起きて、着替えもしてた。
準備早いな。
あたしも、着替えてからカードを取った。
「さぁ、行くか」
下まで降りて、車に乗り込んだ。
「何処行くんだ?」
「着いたら分かる」
あたしと悠は顔を見合わせて笑った。
ハッピーモールタウンが実家だなんて勇樹とヒロ兄さえ知らない。