不良達の姫様。・.*
「着きましたよ」
あたし達がおりると、曾じいはニコッと笑って車を出してくれた。
「ここって…」
昨日の悠の反応と同じだ。
「入るよ?」
あたしが入るとみんなは吃驚しながらついてきた。
「「「いらっしゃいませ」」」
先に電話を入れといて、執事を全員男にして貰い、貸し切りにして貰った。
執事が女だと、結構なうるささだから。
替えて貰ったんだけど…。
これはこれでうるさい。
「莢様じゃねぇ?」
「ウソだろ?」
「本当だって」
ヒソヒソしないでもらえません?
聞こえないじゃん!!!
「ってか、莢様の後ろにいる人達、玖流のみんなだよな?」
「えっ? マジかよ」
「カッケ~」
「あの2人は?」
「ああ。大手会社の社長の息子だっけな?」
「マジ? 超大物じゃん」
もぅ。気にならなくなったかも。
「莢。こことどんな関係だ?」
日向が聞いてきた。
「うんと。あたしの実家」
「実家?」
おっ!!!
初めて悠とあたし以外で、声がハモッたな
あたしは二コッと笑いながら頷いた