不良達の姫様。・.*
「おう。任せとけっ!!!」
あたしは、みんなの前を歩いた。
でも。
やっぱり、通りすがるみんなが顔を赤くして固まっていく。
それも男女問わず。
何でだろ?
あたしの顔になんか書いてあるのかな?
そう思いながらもパーティー会場に到着した。
執事さん達が大きなドアを開けてくれた。
―――ガチャ
みんなが一斉にあたし達を見る。
そして顔を赤くし、
固まっちゃって、
黄色い歓声をあげる。
そしてヒソヒソ話す。
あ―――!
ヤバい。
ドンピシャなんだけど。
慣れてきたかも。
「莢っ!!!」
大きな声が聞こえてきた。
―――お父さん?
一番奥の真ん中にある大きな椅子から顔をだしたお父さん。
「お父さんっ!!!」
「莢っ!!!」
お父さんが走り出してきた。
あたしも走り出した。
そして抱き合った。