不良達の姫様。・.*





「お父さんっ!!
ずっと、会いたかった…」

「ゴメンな。
辛い思いさせただろう……」

久しぶりのお父さんは、前と全然変わってなくて。

涙が、零れ落ちそうになった。


あたし達は離れた。

「こんなに綺麗になっちゃってな…」

お父さんは顔を少し赤らめながら言う。

「お父さんだって!
カッコいいのは変わらないね」

あたしが笑うと、お父さんも笑った。

「おや? 莢の友達かい?」

「うんっ! 大切な友達」

日向達が歩いてきた。

「こんばんわ。莢の友達の高崎日向です」

「莢の友達の藏野悠ですっ!」

「莢の友達の山下猛です」

「こんばんわ。
莢にお世話になってます。

友達の氷野大和です」

「莢の友達の水嶋篤希です」

「莢の友達の坂下奏です」

「こんばんわ。
莢の父親の浜崎 陣(はまざき じん)です」


みんなは吃驚した顔をした。

「じ、陣ってあの…!!」

お父さんは二コッと笑って答えた。

「はい。ご存じの通り。
 俳優とモデルをやってます」

「ええェェェ!!!」

みんなが吃驚してる傍から
「「お久しぶりです陣さん」」

「おっ!
久しぶりだな~弘樹君と勇樹君。
こんなにカッコよくなってしまって!!」




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