不良達の姫様。・.*




「莢の事。色々とありがとな」

お父さんが悲しい顔をしながらお礼をする。

「いいえ。
莢の世話をするのが俺らの楽しみだったんで」

勇樹とヒロ兄が笑う。

ってそれどういう意味?


「莢の周りにはこんなにも良い人達がいたんだな。
 それも、みんなイケメンで!!」

お父さんは嬉しそうな顔をした。

「うんっ! あたしの自慢なんだっ!!」

みんなを見て微笑んだ。
みんなは顔を赤くして照れてる。

可愛いっ!

「そうか。
莢、後で大切な話がある。

その時は舞台に上がってこいよ?」

お父さんは、ちょっと寂しそうな顔をして笑った。


「うん…?」

何だろう…?
大切な話って。

「莢!
陣さんカッコイイなっ!!!」

「でしょ?
もちろん。みんなもカッコいいけど」

みんなは照れ隠しをしてた。


バレバレだっての!!


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