不良達の姫様。・.*
へ…?
合格…?
日向も意味分からないという顔をしている。
すると、みんなが舞台に上がってきた。
「おめでとう。2人共」
「合格で良かったね」
「日向ならすると思ったよ」
「莢。幸せになるんだよ?」
「日向。とってもカッコよかった」
「莢が泣いたら、奪っちゃうからね」
「俺が奪うんだよ」
「俺がだしっ!!!」
あたしと日向は固まってる。
「お、お父さん…?」
お父さんは嬉しそうにワインを飲んだ。
「ゴメンな、莢。
騙すつもりはなかったんだが…。
莢に幸せになって欲しいからな。
ちょっと仕掛けたんだ。
あの婚約者っていうのもウソ。
この会場のみんなにも演技をして貰った」
そう言えば…。
大体が役者&モデルだしね。
「俺達が計画したんだ」
大和が笑顔で、あたしの頭を撫でる。
え?
みんなが…?
「うん。
俺達、莢が日向の事好きで、
日向も莢の事好きって事に気づいてたからな。
悔しいけど、好きな奴には幸せになって欲しいから、なっ?」
「あぁ」
悠の声に、みんなが頷いた。