不良達の姫様。・.*
重い足を動かし、入っていくと。
「「「・・・」」」
みんな固まってる。
さっきのウザさは何処行ったんだよ。
「「「…っ! おおお、女あぁぁあっ?!!!」」」
なんで、そこはハモるんだよ。
「うぉ~」
「ヤバい 可愛いじゃん」
「彼氏いんの?」
「超可愛い~」
「俺、襲っちゃうかも」
「レベル、高ぇぢゃん」
―――大嫌いなタイプばっか。
でも、我慢我慢。
あ。
一番後ろのベランダ側、空いてるし。
そこに座っていいのか?
なんて思ってたら、
「莢さん! 自己紹介」
あの優しい笑みを向けられる。