不良達の姫様。・.*
でも、猛は強かった。
両手を奪われたまま、頭突きをし、
相手を蹴り飛ばし、相手を倒してく。
でも、頭から出血してる猛は、
確実に残り300人くらいを、倒せる筋がないと思った。
……許さない。
許さないんだから!
殺気に気づいた奴らが固まる。
「…こ、この殺気なんだ!!?」
みんなは、威圧に負けて、固まっている。
「さ…や……?」
猛はあたしを信じられんとばかりに見た。
「…ゴメン、猛」
猛はそう言って優しく笑って言った。
「やっぱりな」って。
猛に血を流させたのが許せなかった。
「猛、まだ行けるか?」
「なめんなよ?」
あたしは口角を上げた。