不良達の姫様。・.*
過去
篤希はあたしに向かって笑った。
うわっ!
この人も何気にカッコいいんですけど。
このメンバーどうしちゃったの…?
「俺が治療すんだ」
治療って、スゴイな!!!
「すごい! 治療もできるんだ!!」
「……。笑うと意外に可愛いな…」
……篤希。
あたしの話、シカトしてる?
「あ~もう! ダメだよ!
見てるだけじゃ! 話しかけてきな!」
真剣にアドバイスしたつもりだったのに、
みんなは『は?』と言うような目で見てきた。
猛は腹を抱えて笑ってる。
「鈍いな…」
「に、鈍い?」
篤希は笑いだした。
「お前、気に入った! 名前は?」
い、いきなり…。
「あたしは中村莢。2-Bだよ!」
「莢か! こんな女初めて♪」