不良達の姫様。・.*
「あたし…。
ケンカできるのに、…どうして?」
すると金髪君が微笑んだ。
「お前がケンカできるのは知ってる。
お前がケンカしてる姿をみて思ったんだ。
1瞬で何十人もキレイに片づけて。
そん時の莢はかっこよかった。
だけど。
莢の目は、
まるで悲鳴をあげてるように。
悲しみをこらえてる様に。
辛くて、悲しい目をしてるんだ。
……なぁ。
何を抱え込んでる?」
―――…どうして。
頬に温かい何かが伝わって行くのを感じた。