不良達の姫様。・.*
教室に着くと、猛が心配そうな顔をした。
「大丈夫か?」
「うん。なんとか。
助けてくれてありがとね」
「あぁ。
いつでも言えよ?助けてやるから」
「うん。ありがと!
あたし、トイレ行ってくるね?」
「ああ。気をつけろよ?」
「うん。大丈夫っ!!!」
あたしは1人でトイレに向かった。
用を済ませ、
トイレを出ると、
後ろから誰かに口を手でふさがれた。
「んぅ…んんっ!!!」
叫ぼうとしても、声が出ない。
殴ってやろう、と思った時、
「よぅ。お嬢ちゃん?
可愛い顔してるねぇ」
その人声で、体の自由が失われ、
目になにかが巻かれ、視界を失った。