不良達の姫様。・.*
第2章
この時のあたしは、
『……莢。
いい子にしててね?』
今から起きる事を、
―――想像さえ、出来なかった。
『終わったら、
スグに莢の元に行く』
ねぇ、
あたしはやっぱり、
貴方達に、出会わなければ良かったのかな?
『莢ちゃん。
待っててね?』
足を引っ張ってるつもりは、
…なかったんだ。
『さ~やぁ!
泣くんじゃねぇぞ?』
皆の傍にいれたから、
それが、それだけが、嬉しくて。
『……お前は、俺らの仲間だ。
俺らはお前を信じる。
お前は……俺らを信じればいい』
貴方達を、
危険にさらすだなんて、
そんな事はないと思ってたんだ。