不良達の姫様。・.*





ワンコールで出てくれた。


『もし?』

「お願い…助けっ『おい!! 誰に電話かけてんだよ!!!』」

デカイ人に手を掴まれた衝撃で、
ケータイを落とした。


「きゃっ!」

『莢っ? 莢っ! 今どこだっ?!!』

その、ケータイを白髪の人が拾った。


「触んないでっ!!!」

あたしは、その人を睨んだ。


「そんな顔しても無駄だよ?」

白髪の人が、あたしに近寄ってきた。


「近寄らないでっ!!!!」

出来るだけ大きく叫んだ。

『莢っ! 大丈夫か?
おいっ!!! 莢っ!!!』

白髪の人が、日向に『お嬢ちゃん。いい体してるね』って言った。

『おいっ! テメェ!! 莢はどこだっ!』





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