不良達の姫様。・.*
『近寄らないで!!!』
もしかしてっ…。
あいつ! また!!
「莢っ!! 大丈夫か?
おいっ!!! 莢っ!!!」
次は、ハッキリと聞こえた。
『お嬢ちゃん。いい体してるね』
―――ゾクッ
「おいっ! テメェ!!
莢はどこだっ!!!」
プツっ
切られた!!
どこにいんだよっ!!!
俺は、隣の教室に乗り込んだ。
「おいっ! 猛っ!!
莢はどこだっ!!!」
「トイレって言ってたぜ?
そ言えば、……長いな。
……何かあったのか?」
俺の様子が変だと思ったのか、
猛は悟ったらしい。