不良達の姫様。・.*
―――バンっ
「日向っ!!!!」
「莢っ!!!」
莢の姿は酷かった。
殴られたのか、お腹も腫れ、頬も腫れていた。
服を脱がされてて、下着が見えてる。
スカートの中に手を突っ込んでる奴もいる。
莢は、泣いていなかった―――
でも、その表情は苦痛に満ち溢れていて。
「……み、んな」
莢は力が抜けた様に、倒れこもうといた。
「大和っ!」
俺の声で大和は莢に駆け寄り、
優しく抱きしめた。
「莢ちゃん。よく頑張ったね」
大和は自分のブレザーを脱ぎ、
莢に駆け、屋上を出て行った。
瞬間、俺らの空気が代わった。
「……日向。
こいつら、どうしてやろうか?」