不良達の姫様。・.*
涙
―――莢said―――
目覚めたら、目の前に誰かがいた。
意識が朦朧としてる中で、必死に目を開くと、
「あ、莢ちゃん…」
優しく微笑んでくれる、大和。
「やま、と…。
あたし、なんで…ここに…?」
すると、一瞬戸惑ったものの、二コッと微笑み、
「莢ちゃん、夢の中で、沢山泣いてたよ?
大丈夫…?」
さっきの事を思い出した。
ヤバッ…!
起きあがろうとすると、腹痛が走った。
「莢ちゃん。
もうちょっと、ゆっくりしとこうか?」
優しく微笑む大和。
でも、正直不安なのかもしれない。
そんな大和に、あたしは頭を振った。