不良達の姫様。・.*
「あたしは元から女だ!」
アンタはあたしをなんだと思ってんだよ!
アハハッと笑う勇樹に、嫌気が差す。
「勇樹様、莢様。着きましたよ」
「へ?」
目的地に着いていた。
本当だ。
いつの間に…。
着いた所は「gransya」という、ブランドの携帯店。
そう。今日から携帯持つ事になった。ちょっとドキドキしてる。
車から降りると、一気に黄色い歓声に包まれる。
……鼓膜破れそう。
「あぁ…もぅやめて……」
ヒロ兄がいたら、きっと今頃、鼓膜破裂してたに違いない。
勇樹に手を引かれ、お店の中に入る。