八つの想い

「誤っても何にも解決しない。」

椿は冷たく言い放つ。

その言葉に肩を揺らすが頭を垂らす。

「・・・ごめんなさい・・。」



胸がざわつくのを感じた。

周りの花々が悲鳴をあげた気がした。

その瞬間、大華から強烈な【紅】に包まれる。





「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

「あぁぁぁぁぁあああ!!!」

「いやぁーーーーーーーー!!!」

さまざまな叫びや悲鳴、咆哮が聞こえてきた。


周りが【紅】に拒まれて見えない。

「みんなっ!!!!」

その瞬間胸が裂けそうなほどの衝撃を受ける。

「ああああああああああぁーーーーーー!!!!!」

【紅】が胸から流れ込んでくる。

禍々しい。苦しい。でも痛みはない。

痛みよりも重い何かが私に圧し掛かる。

(嫌だ・・・!!嫌だ!!こないで!!助けてっ!)

地面に胸を押さえ込みながら倒れる。

必死に【紅】を止めようとするがその制したての間を滑って入ってくる。

「ああああぁぁ・・あぁ・・あ・・ぁ・・・!!!」

私は口を空けたままもがき続ける。


みんなみんな私の性。

ごめんなさい。許して。

もう一度みんなに会えるなら・・・私は・・・。



みんながもがき苦しむ様子を薄らぐ意識の中見ながら私は呟く。

「ごめんなさい。」

と。


やがて、私は闇へと沈んでいった。


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