八つの想い
「ごほっ・・・どうして、こんなことに・・・?」
私は顔を少し揚げる。
何故こんなことにならなくてはいけなかった?
そう。
あの時何かを感じた。
呼ばれてた。
私を此処へ呼んでいた。
誰が?
分からない。
でも、確かに私ここへ来なくてはいけないって思った。
バッ
私は両足を踏ん張って立ち上がる。
その先に何もないかもしれないけれど。
確かにあの時呼ばれていたのなら。
あの時のようにいかなくちゃ。
もう、後には戻れない。
みんなを探さなくちゃ。
絶対みんな無事なはず。
きっとそうだ。
此処へいても何も始まらない。
前へ行かなくちゃ。