八つの想い
うん。
すごい。
都会に来たって感じですごいよっ!!
「志摩、世喜亜まってー!!」
私は急いでその辺に散らかった荷物を整える。
「こころ、絶対あたしから離れちゃだめだから。」
志摩が私にソッと言葉を漏らす。
「・・・もう。心配性なんだから!」
はい、これ。と持ち物を渡してくれる。
(私、どんだけ散らかしてんだっ!!)
「ん~でも、ありがとっ!!ついていきまっせ!!」
バスの降り際に志摩の背中に向かって叫ぶ。
ニカッ
私は笑って言う。
志摩も安心したように笑い返す。
「おいっ!こころ、志摩っ!!早く集合しろ!!」
先生の声がかかり私達は慌ててそこに向かう。