あたしの１番好きな人

「ヒロくん？」



「ごめん。」

急にあたしに背中をむけたヒロくん……。



「ねぇ、ヒロくんどうしたの？」


「やっぱりダメだ……。ユカのことを好きになろうと思ったけど無理みたいだ……。」



「どういうことなの？」


涙が溢れてきた。


「好きじゃないのになんで抱いたりしたの！！？ヒロくんヒドイよ！！！」

子供みたいに
泣きじゃくるあたし。


ヒロくんは
半年前に付き合ってた彼女と酷い別れ方をしたらしい。

あたしと
いるとホントに癒されてこのままだったらいい恋愛ができそうだって思う反面、あたしを失ったときの怖さが大きくなった…って。


「ごめん。」
一言いうと服を着るヒロくん。


「ねぇ、ハンバーグ食べていってくれない？」


ヒロくんは
何も言わずに部屋を出て行った。



ヒロくん
ヒロくん……
ヒロくん………！

行かないでよ……。