桜ノ籠 -サクラノカゴ-


「そんな難しい顔しないで。伽羅は伽羅のペースで、自分の気持ちに気付けばいいんだから、ね」

「私は、私のペースで?」


「そ。そのうち、自然と聞きたくなったり、聞けるようになるから」


「なる……かな?」


「なる!絶対っ」


力強い、咲耶ちゃんの言葉。


それだけで、

心が、少し軽くなった。








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