桜ノ籠 -サクラノカゴ-


それだけの事で、心がザワついた。



どうしようもないほど…



そして、
着替えて来ます。と言い残し、私は部屋に駆け込んだんだ……。


崩れ落ちる様に、座り込んだ。




青磁先生を、

青磁、と呼び、


私よりも、

この家のことをよく知っている…


あの女の人は、

きっと、

青磁先生のことをよく知っていて、

青磁先生も、あの人のことをよく知っていて、




青磁先生の、

大事な人、なんだ。






< 141 / 467 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop