桜ノ籠 -サクラノカゴ-
「何よ、コータ。薄情者」

「何言ってんだよ。ちょっと部のヤツラと話してただけだろ。水無月からも言ってやってくれよー」


「…いーな…」

「「え?」」

咲耶ちゃんとコータ君の声が重なる。


「二人共仲良くていーな…って」

「いやいや伽羅、今ケンカしたって話してたじゃん」

「だって、コータ君が好きだから、咲耶ちゃんは妬いちゃう訳でしょ?コータ君は咲耶ちゃんが好きだから、誤解を解きたいんでしょ?」

「「うっ…」」

再び重なる二人の声。



やっぱり、仲いーな…
と羨ましくなる。



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