桜ノ籠 -サクラノカゴ-

チラと隣に座る青磁先生を見る。
先生は、桜を眺め、おにぎりを食べている。


互いに、話すこともなく、
二人で桜を眺め、おにぎりを食べた。


 ただ、それだけ。


それだけだけど、私は懐かしさを感じた。


前は、こんな風に、お母さんと…カズ兄とー



 思い出し、心があたたかくなる。


 もう戻らない、日々だけど…





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