桜ノ籠 -サクラノカゴ-
芹沢先輩、
一つ年上で私が中2の時に告白されたんだけど、


「…だって、それまで芹沢先輩のことよく知らなかったし…」

「これだ~、当時サッカー部部長で、優しくてカッコいいと人気だった先輩だよ?付き合ってみればよかったのにー」


「え!好きじゃないのに付き合うの?」

「付き合っていくうちに、好きになるかもしれないじゃない」

「お互い好き。だから付き合う、じゃないの?」

「嫌いじゃなければ、付き合ってみるのも一つの出会い、だと思うけど?」



何か咲耶ちゃんの言葉には、重みがあるな…。
やっぱり、恋愛の先輩だもんなぁ。

咲耶ちゃんは、好きな人が出来たら、とにかく積極的。
コータ君と付き合う事になったのも、咲耶ちゃんの告白が始まり。



「でも、やっぱり…、私も咲耶ちゃんとコータ君のようにお互い好きで、付き合うのがいいな」



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